清浄度測定(コンタミ測定)における画像解析プロセス


光学顕微鏡解析を行うためには、先ず始めにメンブレンフィルターを測定機に設置する必要があります。
主に3タイプのフィルターホルダーがあります:








ガラスカバー付きフィルターホルダー:
用途)分析、デジタル保管

フィルターマウント:
用途分析、デジタル保管、現物保管

ドラムストレッチフィルターホルダー:
用途)分析、デジタル保管、追加分析(SEM-EDX







ISO16232のとおり、自動スキャニングステージによってメンブレンフィルターはスキャンされます





JOEMSA HFDにはスキャニングにおいて2つの秀でた特徴があります。

1:
個々の視野で撮影した画像は、フィルター全体の画像として統合されます。この画像はデータベースに保存されるため、その後いつでも再解析できます。


2:
正確な円形領域内(赤色のサークル)で評価を行うのはJOMESAのシステムだけです。

フィルターをスキャン

(白色の格子: カメラ撮影視野)

フィルター全体像に統合





スキャニングと画像保存を終えた後に解析を行います。

解析の最初のステップは明るさの平均化(平坦化)です。

この機能によって、下記のことが可能となります。

1: 左の画像のように粒子捕集状態が不均一なフィルターでも問題なく評価できます。


2:
粒子を検出するための閾値は、どのようなフィルターでも画像全領域で共通の値を適用することができます。手動で閾値を調整する必要はありません。




粒子(評価対象)検出のための閾値は VDA19.1 / ISO16232: 2018 に準じて設定されます。(ヒストグラムが最大となるグレー値に対して70%